デンタルトピックスQ&A

3. 体にやさしいお風呂の温度


 寒くなると暖かいお風呂が恋しくなりますね。温泉の素とかいろいろな入浴剤を入れて体の芯まで暖めたいですよね。

 一般にお風呂の温度で分けると高温浴(42℃以上)と微温浴(37〜39℃)
があります。
高温浴(42℃以上)は交感神経を刺激して心拍数の増加や血管抵抗を上昇させますが、皮膚血流量の増加はないのでお風呂から出たあとの保温効果は低いです。微温浴(37〜39℃)は交感神経を抑制して血管を拡げて血流を2倍以上増加させます。皮膚血流量の増加は全身の血行を促進させ「体を芯から温める」感覚をもたらします。入浴法では一回浴より分割浴の方が保温効果は優れているそうです。39℃の浴槽に10分以上入っているよりも、5分入浴して3分出てまた8分入浴するといった入浴法で明らかに保温効果は長く持続するそうです。また、私も大好きな人工入浴剤(二酸化炭素泉、硫酸塩泉)も直接皮膚血管を拡張させるので保温効果を高めてくれます。

 寒冷期はお風呂での事故が起こり易くなります。特にご高齢の方やお酒を飲まれてからの入浴に注意が必要です。寒冷期入浴の注意点というものが文献に載っていましたので列挙します。

【入浴】

  1. 脱衣室を温暖にする(寒冷刺激による血圧上昇を防ぐ)。
  2. 入浴前の部分浴(入浴時の血圧上昇を防ぐ)
  3. 高温浴を避け、半身浴と静かな入浴を心がける。(高齢者は高温浴指向に傾くので微温浴の習慣をつける。)
  4. ゆっくりした出浴(静水圧の急激な消失による脳貧血の発現を防ぐ)。
  5. 石けんを使ったゴシゴシ洗いはしない(皮膚表面のダメージを避ける)。

【出浴後】

  1. 水分をよく拭き取り、首にタオルを巻きバスローブに包まり体を休める。
    (湯冷めを防ぎ、浴後は血圧低下状態になるので30〜60分は横になって休む)
  2. 電解質を含むイオン飲料水の摂取(発汗、利尿による浴後の脱水に対しては最低500mlを必要とする)。
  3. 冷水浴はしない(血圧の急上昇を防ぐ)。
  4. 保湿クリームによるスキンケア(入浴中に溶出する保湿物質を補充し、浴後の皮膚乾燥を防ぐ)。

【その他】

  1. 飲酒後の入浴は控える。
  2. 食事前後や運動直後の入浴は避ける。
  3. 就寝前は反復、ゆっくりした温浴(39〜40℃)を、朝は数分の高温浴でさっとすませる。
  4. 寒暖の差が激しい露天風呂は避ける。

とありました。考えて見ると私自身ほとんど逆の入浴法ですね。水分補給は好みで言うと燃焼系アミノ式より福山Pカリスエットの方が好きですね。露天風呂がダメっていうのもちょっと厳しいですね。気持ちいいのに・・・

最後になりましたがお風呂に入っているときに、ついでに歯も磨きましょう。









「what's New No.68」を追加しました。

最終更新日 2014年8月4日

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荒木大介 院長・医学博士
【所属学会】
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日本先進インプラント医療学会
日本アンチエイジング歯科学会 認定医